社内IT勉強会開催tips

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昨日の「勉強会大集合」打ち合わせの後、新年会(懇親会)があったんですが、その場で「社内で勉強会をやろうにも、最初の一歩が踏み出せなくてなかなか実現できない企業が多いのが実状」というお話を伺った。

うーん、そんなに難しいことなのかなぁ、と思う半面、どこの会社も同じようなことで悩んでいるんだなぁという安心感(安心してちゃいかんかw)もあり、複雑な気分。

とりあえず、僕が実際に社内の技術勉強会や社内Lightning Talksでやってみたことを晒してみようと思います。
# こんな内容でいいのだろうかという気がしなくもないけど。
# あ、↓はただやってみたかっただけです。
20090120_1.jpg

■ボス対策

・勉強会の目的を明確にする
 勉強会やりたいから勉強会やる、とかは失敗するのでやらない方がいいと思います。いきなり厳しい言い方ですが。。。
 「うちのグループのこの状態はマズい!改善するためにhogehogeの知識は全員習得すべし!」
 みたいな大義名分を掲げないと、ボス説得は大変なんじゃないかなぁと思います。
 この辺の目的意識をボスとのコミュニケーションで十分に共有しておくといいんじゃないでしょうか。

・まずは自分のできる範囲から始める
 最初に社内勉強会を開催した時は一応中間管理職的な肩書きがありましたから、自分の部署の部下を対象に開催、って感じでした。
 従ってボスに「じゃ、こういうことやります」の一言で割とスムーズに認めてもらえました。
 自分のチームの人たちだけでやれば、業務時間内に堂々と開催できるメリットもあるかと思います。
 全社で、横串に、とか言い出してたら多分最初の一歩を踏み出せなかったんじゃぁないかなぁ。。

・資料は大量に作る
 資料はパワーポイントで作成しましょう。HTMLとかで作ってリンクを渡しても絶対に見てくれないですし、Keynoteとかは論外です。
 また.ppt資料の枚数は無駄に多くすると吉です。紙で印刷するので、アニメーションはオフで。
 印刷はエコじゃぁないですが、その方が「お、こいつ頑張ってるな」感をボスにアピールできます。
 特にボスが内容を理解してくれないようなケースでは、質よりも紙の量がものをいいます(w
 ここで重要なのは
  自分 → 自分のボス
 の報告で紙資料がどーでも良くても、
  自分のボス → そのさらに上のボス・・・・ (以下ry
 というレポートラインがあることを意識すること、ですかねw

・定量化しろと言われたら数字をでっちあげる
 勉強会参加者の事前アンケートである程度ベンチマークの数字を作成、事後アンケートを取ってベンチマークと比較すれば数字になります。
 完全にhackなので、でっち上げのさじ加減は自己責任で・・・。
 あと、これは実践しませんでしたが、新卒新人を対象に勉強会を開催したときは理解度テストを抜き打ちで、忘れた頃に突然出題してやろうかと企んでました。ドSですね < 俺

 あー、第三者機関の資格試験とかをベンチマークにするものありかもしれません。
 ex. 第二四半期末までにLPIC Level 1の合格者を3人出します!とか


■運営ノウハウ
・場所
 自社の会議室でOKでしょう。実際僕もそうしてました。
 最初はこじんまりと数人でスタートさせるのがいいかと思います。小さめのミーティングルームとか。

・開催時期
 参加者が集まらないと意味がないので、みんなが忙しい時期を考慮して開催日を設定するといいと思います。
 僕の会社だと月末月初は各種締切りなどに追われている人が多いので、勉強会は月中になるようにスケジュールを工夫していました。
 業界によっては五十日を避ける、とか必要ですかね。よく分かりませんが。

・時間帯
 どうも勉強会の優先度は来客や障害対応よりも低いようですので(当たり前か)、定時外ってのが理想なのかもしれません。
 定時外にすることによって、社内に常駐しているパートナー企業の方とかも契約に縛られずに動けたりするので、参加者の間口を広げられるかも(実現はしなかった/していない)。
 半面、仕事の一部ではなくなるということでもあるので、ボスや同僚、参加する部下にはいい顔されないかもしれません。
 盲点ですが、始業開始前(8:00am〜とか)ってのもアリです。僕はもう二度とやりたくないですが(w

・時間
 集中力の限界を考えると、2時間のセッションは長いかなぁ、という感じがします。
 聞く方も、話すほうも。
 最初は90分くらいで始めました。

・スケジュール共有
 時間と場所が決まったら、社内のスケジュール共有ツールに入力してしまいましょう。
 サイボウズとかGoogle Calendarみたいなものですね。
 僕は勉強会、定期的にやる!って決めた時点で、向こう1年とかの繰り返し予定で押さえちゃって、自分にプレッシャーをかけました。
 これだけでも不思議と継続させられるもんなので、試してみるといいかもしれません。
 第1回の会議室と時間を確保しただけだったら、継続する勉強会にはならなかったかもしれないです。

・参加者(リスナー)の募集
 これはものすごく苦労しました。多分これからも苦労するんだろうと思います。
 基本は社内MLとかの連絡手段を駆使、ですが、MLに投げる場合はウザがられるくらい複数のMLに投げまくるのがちょうど良かったです。
 定期的に開催する社内勉強会なら、告知メールの送信者を固定化しない、ってのが意外と有効です。
 毎回同じ人が「いついつにhogehogeの勉強会やりますよ〜。来てね〜」だと飽きられちゃうので。
 試行錯誤しながらってのもあったんですが、実際「じゃ、次の告知はXXさんお願いします」みたいなこともやってました。

 募集告知は2週間くらい前 & 前日にリマインドくらいが適当ではないでしょうか。

・参加者(スピーカー)の募集
 リスナーすら集めるのに苦労するので、スピーカーを集めるとなるともっと大変です。。
 基本は「隗より始めよ」だと思ってます。要するに主催する奴が毎回何かを話さないと誰も付いて来てくれないよ、と。
 主催者にとってここはしんどいところですが。。うまいこと「一緒の目的に向かって手伝ってくれる人(同僚、部下、あるいはボス)」を確保して、一人で運用を抱え込まないのがポイントですかね。

 社内のスペシャリストに講義を依頼したこともありましたが、そういう場合は参加者アンケートとかの何らかのフィードバックを講演者にちゃんと渡してあげるとすごく喜ばれます。
 喜んでもらえると、もう一回お願いすることも簡単になるかと思います。

・勉強会のお題(Lightning Talksの場合)
 あまり堅苦しい感じにしないためにLightningTalksではお題に「遊び」をどうやって入れ込むかを重要視していました。
 これは会社の社風とかに左右されそうですが。。
 僕の会社は基本的に固い企業ではないので、お題はこんな感じ。。

 (お題:「才能の無駄使い」)

(お題:自由)
20090120_3.png

 これだけ遊んでいる感を出すと、19:00スタート、という設定にしても嫌な顔はされない(ような気がする)です。陰で何を言われているかは知りません。社内の空気読めないのでw


■運用支援ツール

あくまで僕が実践した例です。他にもっといい方法あるかもしれないので参考までにどうぞ。

・社内SNS
 → 勉強会運営者のコミュニケーションに活用
 OpenPNE使ってます。そこに社内LightningTalksっていうコミュニティを作成して、ディスカッションはそこの掲示板でやってました。
 具体的には
 a. 次回勉強会のアンケートではどういう設問が必要かねぇ?
 b. 中長期のロードマップはこんな感じでよい?
 c. 課題項目
 なんかが共有されてます。
 今はLightningTalksそのものを社外開催にしてしまったので、このコミュニティ機能をそのままmixiに移しました。

・社内Wiki
 → 参加者への告知に活用
  勉強会の資料とか動画は基本的に全部Wikiで社内に公開するようにしています。
  Wikiの具体的な活用例はGenesisLightningTalksのWikiを見てもらえれば雰囲気はつかめるかと。。
  というか、GenesisLightningTalksのテンプレは社内勉強会のテンプレがベース・・・w


■参加募集メールテンプレ
 ・実際に第一回社内LightningTalksで流したメールをほぼそのまま
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Date: Tue, 25 Dec 2007 20:05:15 +0900 (LMT)
Subject: Lightning Talk Event Vol.1

お疲れ様です。
さとうようぞうです。

有志で「社内Lightning Talk Event」という勉強会をやってみることにしました。

Lightning Talkとは?
http://shibuya.pm.org/blosxom/common/lightning_talks.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Lightning_talk

上手くいくかどうかは判りませんが、面白そうなんでとりあえずやってみようかと。
皆さん是非ご参加下さい。


第一回は2008年1月8日(火) 16:15〜 です。


開催概要はこちら。
http://wiki/LightningTalk # 上記Wikiへのリンク

参加申込はこちら。
http://wiki/LightningTalk # 上記Wikiページ、参加者一覧へのリンク


特に「話したい人」大歓迎です!! よろしくお願いします。
# 年末年始休みがありますんで、その間にネタを考えておくといいかも


質問とかはこちらへどうぞ。
http://wiki/LightningTalk # 上記Wikiページ、コメント一覧へのリンク


それではよろしくお願い致します。
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■その他細かいこと
・社内勉強会でビール & おつまみを出してみた
 Amazon Web Service勉強会に参加させてもらった時、いきなり卓上にビールが並んでたのでビックリしたんですがそれを真似してみたり・・・w
 勉強会 兼 beer bashみたいにしてしまうってことですね。はい。
 世界一のダンドリストが詳細をはてダにまとめて下さっているので、こちらを参考に。

 ビアバッシュの段取り

 ビールを餌に参加者が増えたかどうかは集計していないので分かりませんが、「ビールあるから次回も来てね」とは言いやすくなります。業務時間外に有志であつまる勉強会ならアリじゃぁないでしょうか。
 カクヤスに注文するときはオーダー単位が「箱」なので注意しましょう。
 ウーロン茶2本頼んだつもりが2箱届いて困りましたw

・スライド資料は勉強会中には配布しない
 内容にもよると思うので一概に配布が良くないとは言い切れないですが、参加者の集中が机に向かってしまうのは、スピーカーのモチベーションをものすごく下げると思います。
 誰かがステージで説明している以上、その場にいる人は真剣にその人の眼、身振り手振りをちゃんと見て話を聞くべきだと思うし、社内でやる勉強会こそそういう空気感が不可欠だと思います。

・どんなにクダラナイ内容でも、資料は永久保存くらいの心構えで残す
 「これ、意味ねー!」と思った内容のものでも、案外2年後くらいに需要があったりします。その時に同じことを繰り返さずに済むので。
 会社の財産を作ってるんダ!くらいの気持ちを持ちましょう。

・広報部の人とは仲良くしておいた方がいい
 社内報という究極の周知手段があったりするので、ボス対策や縦割り制度を乗り越えるのに有効かも。
 僕の場合はあんまり活かすことができなかったですけど、広報部の取材は受けましたし、リスナーとして実際に勉強会に参加してもらったこともあります。

・総務部の人とは仲良くしておいた方がいい
 ビールを冷やす冷蔵庫を用意してくれたり、箱単位で余ってしまったジュース類を倉庫にかくまってくれたりしますw
 # Aさん、感謝してます。ありがとうございます。 m(_ _)m

・ボスといい関係を保っておく
 サラリーマンである以上、なんだかんだ言ってこれに尽きますね。

以上、何か偉そうに書いてますけど、大量に失敗してますよ、実際は。
誰かの参考になれば幸いです〜。


【2009/01/21 12:30追記】
Kwappaさんがさっそく社内勉強会の事例をさらしてくれた〜
社内勉強会のノウハウを晒す
見学、行ってみたいなぁ。

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ムーヴメントを感じたので私が所属しているところでやっている社内勉強会についても晒そう。 こちらのお二人の記事を読みました。 http://blog.so... 続きを読む

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コメント(4)

画像懐かしすぎ吹いたwwww
LT始めてもう一年立つのか~。またいきます。

どうしようかなぁと思ったんですが、勝手に使わせてもらいました < 画像
自分的にはこの一年はすごく長かったんですがw

とりあえず28日お待ちしております。

28日行きたかったですけど埋まっちゃったみたいですね。
すごい人気だな・・・。

画像は好きに使っちゃってください。てか忘れてたw

あ、聞きたい人でytksnでエントリしてありますよ。代筆で。
あなたをカウントに入れて満席、です。

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この記事について

このページは、SATO Yozoが2009年1月20日 21:10に書いた記事です。

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