ホームベーカリーでバターロール作りに初挑戦

 ホームベーカリーに材料を投入してピザ生地を作り、できた生地に具を乗せてピザを焼いてみたところ、手間がかからない割に美味しく作れちゃいました。その結果に割と満足したので、調子に乗ってホームベーカリーの説明書でピザ生地の隣ページに載ってた「バターロール」に挑戦!

 結果は・・・。うん、悪くないです。初挑戦でちゃんとパンとして成立したので Good でしょう。ただ、見た目が・・・。残念・・っすね・・・これは。思っていたよりも発酵でふっくらと膨らんでくれず、およそ「バターロール」とは呼べない、なんだかよくわからない形状の新種パンを爆誕させてしまいました。

バターロールのようなもの

 食べてみた所、味も食感も悪くないです。いや、むしろ美味しい。が、いやーこれは「バターロール」とか「ロールパン」は名乗れないだろ。世の中も認めてくれないはず・・・。こういう失敗で人は成長していくものですから、<del>将来への戒め</del> 記録として残しておこう。

いつも通り材料を計量し、ホームベーカリーのメニューで「パン生地」を選択

 材料は説明書に書いてある内容そのまま。12個分、と書いてあったので、一度で焼けるかどうか一抹の不安はありましたが、その場合は2回に分けて焼けばいいでしょう。

計量した材料

  • 強力粉 280 g
  • バター 50 g
  • 砂糖 25.5 g
  • スキムミルク 大さじ 2 ← 無いから端折った
  • 塩 小さじ 1
  • 卵 1/2 個
  • 水 150 mL ← スキムミルクを端折った代わりに水100、牛乳50にした
  • ドライイースト 3 g

 ピザ生地を作ったときと同様、計量した材料を全部投入し、今回は「パン生地」モードでスタート。

こね上がった生地を12分割して成形、発酵させる

 ホームベーカリーから終了のブザーが鳴ったところで取り出し。キッチンスケールで重さを計ると 513 g でした。

生地の重さが513gだった

 これが 12 個 のバターロールになるので、一個あたり 42 gに分割すればいいですね、ってことで 42 g ずつ計りながら分割。こういうの、手にとった瞬間で 42 g に切り取れるようになると職人として一人前なんでしょう。そういうの憧れます。例によって打ち粉で手が真っ白けなので、写真は合間合間にしか撮っていません。

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 切り取った生地を丸め、布巾をかけて15分休ませます。なぜなら説明書にそう書いてあるから。

12分割してまるめた生地を15分休ませる

 15分後、今度は丸めた生地を円錐形にし、同じく布巾をかけてさらに15分休ませます。理由はよくわかりませんが、説明書にそう書いてあるから。

生地を円錐状に成形した

 休ませ終わったものを麺棒で伸ばし、ロールパンの形に巻いていきます。なんか、この出来栄えを目の当たりにしたところで「バターロールってこんな細長かったっけ?」という不安がよぎりましたが、作ってた時は「発酵させれば膨らむだろ。説明書にも『2倍の大きさなるまで発酵』て書いてあるし」と自分を納得させ、作業を継続。

麺棒で伸ばして巻いた。なんかおかしい気がする。

 我が家のオーブンレンジに「発酵」というメニューがあるので、 40℃ / 60 分にセットして、成形したバターロールを入れスタート。白物家電の能力でヒャッハーするのはサイコーの気分です。ビバ・テクノロジー。

オーブンで1時間発酵

発酵終わり。あれ、2倍・・・にはなってない・・・

 発酵が終わって取り出したものがコチラ。あれ、おかしいな。2倍くらいになるまで、って・・・。1.5倍、くらいにはなってそうですが・・・。

1時間発酵させたもの。少し膨らんでいるが2倍の大きさにはなっていない・・・

 ここで先程よぎった「バターロールってこんな細長かったっけ?」という不安がさらに加速することにw 初めてやる作業なので、勘所もコツもわからん。更に言うと「あー、xxxx が足りてませんね」とアドバイスしてくれう人も居ない。この状況でできることとしたら、

  • 2倍の大きさになるまで、さらに数十分発酵させる
  • 巻き方が悪かったので細長く見えるだけ、ということにしてそのまま焼く

の2択。たぶん。いや、他に選択肢あったのかもしれないですが初めのことなので「何が分からないのかが分からない」状態。

 冷静に、改めて説明書の写真を見直してみると、もっとずんぐりとした太めの巻き方に見えます。なのできっと「巻き方が悪いから細長くなった」んでしょう、と自分を納得させて焼いてしまうことに。

溶き卵を塗って焼く

 刷毛で卵を塗る作業、思っていた以上に楽しかったです。昔子供の頃、ガンプラを組み立てて、プラカラーで塗装していたのを思い出しました。大人になってサラリーマンやってると刷毛で何かを塗るってこと、まずないですから。

溶き卵を塗っていく

 で、卵を塗ったバターロールを180℃に予熱したオーブンで15分焼きました。

 焼き上がりがこちら。うん、細長いw

バターロールの焼き上がり

味は悪くないし、中身もちゃんとロールしてる

 早速できたてのバターロールを食べてみました。いや、見た目はバターロールに全く見えないですけど、味は普通に美味しいですよ。バター、もう少し多く入れた方が良かったかなぁ。それか、材料でスキムミルクを端折ったのが悪かったか、ミルク感が若干足りていない気がします。それでも、家で作ったパンとしてはこれで十分。コンビニで売っているものに比べて甘さ控えめなので、何か料理と一緒に食べるにしても、色んな料理に合いそう。

 焼き上がりのバターロールを手で半分にちぎってみると、中身はちゃんとロールパンっぽく出来てます。キレイではないですけど、ちゃんとロールになってたのは救いだったかな。ま、生地を巻いたので当たり前っちゃ当たり前ですけどw

自作バターロールの中身

工作みたいで作ってて楽しい。手間はと時間はピザよりも断然かかるけど

 パン生地をバターロールの形に成形する行程は粘土細工で何か作ってるみたいですし、焼く前に卵を塗る行程はまさに塗装。もっと塗りたかったw キッチンが工作室になったかのようで、作っていて楽しかったです。

 が、ピザと比べると時間が掛かるのがネック。15分寝かせて、ちょっと形変えて15分寝かせて・・・。発酵で1時間・・・。その間に何か別の作業をできるようになるには慣れが必要と感じました。ピザ作りなら具材を切るとか、オーブン予熱している間に焼く準備、とかができたんですけどね。作業台として IH ヒーターの上にシリコンマットを敷いてパン生地を伸ばしているので、その間にコンロを使った他の料理が一切作れないのもキツイ。15分の寝かし時間が2セットあれば、スープくらい作れちゃうのに。何も考えずに買ってきたシリコンマット、最初は IH コンロとサイズがほぼ同じなことに小躍りして喜んでたんですが、こういう落とし穴があったとは・・・。台所が狭いと、工夫しないとダメなようです。

 というか、ピザ生地すら丸く伸ばすことができない人がバターロールに挑む、って時点でダメだった気がします。自分の中では「細長くなってしまったのは、生地の伸ばし方と巻き方が悪かった」と反省しているので、まずは麺棒で生地を伸ばす技術をちゃんと覚えるのが先かな、と。

 Youtube なんかにもパン作り動画が大量に上がっているようなので、動画などを参考にしながら生地の伸ばし方を研究してみようと思います。コレとか。